86年の5月に、東京で先進国首脳会議が開かれました。
そこで、先端技術開発の国際的な協力も議論されました。
もちろん貿易の不均衡も最大のテーマの一つです。
そうした問題には、各国がいかなる先端技術分野に大きな力を注ぐのかが深くかかわってきます。
その際、注意しないといけないのは、技術が政治の場に出てくると、とかく、世界の目を引く華やかな大型の技術に関心が向いてしまうことです。
政治家は、派手なスタンドプレーが好きです。
技術開発を威勢よくぶち上げたがります。
その点は、先端技術といえども、利益が大きいか否かレーザー光を使ったCD原盤製作工程を第一に考える日本の企業家と根本的に異なっています。
こうした違いを深く認識しておくことが、これからの先進国間での技術開発の競争と協調に欠かせないでしょう。
フランスが、ヨーロッパ諸国の中でもとくに宇宙、航空、原子力に強いのには、確かな理由があります。